1. 表紙
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A4折形は、現代に見合う新しいデザインと折り方の折形(おりかた)を提案しています。A4折形について
Description about A4orikata
  1. A4折形について
  2. 日本伝統の形
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日本伝統の形

IMG: 日本伝統の形「折形(おりかた)」という言葉は、折紙(おりがみ)と呼ばれている紙の折り方や折った紙を指す江戸時代中期から後期頃の呼称です。折紙は折り鶴などの遊戯折紙、祝儀袋などの儀礼折紙、そして懐紙などを持ち運ぶための実用折紙の3つに大別できます。現代では折紙と区別するために遊戯折紙を除いて、儀礼折紙と実用折紙のことを指して「折形」と呼んでいます。

紙を折る行為は歌と手紙を贈った平安時代の頃からあったと推測できますが、儀礼折紙として整理された作法は、室町時代の武家の間で盛んになった贈答の風習から興ったとされています。当時は武力ではなく贈答や配慮などの文化で政治を行うようになり、和紙10帖に扇1本で「一束一本」と言われる基本の形まで定められるほど、贈り物は重要な儀礼であり風俗だったようです。熨斗(のし)や水引(みずひき)などの各種の装飾や用法も整えられ、各流派や地方、家で独自の形が発展し伝承されていたようです。
贈りものは一過性のものですが、そこには贈る側の心遣いがあり、その想いは永く残るものだと思います。贈りものをどう包み、どう渡すかは心遣いそのものだと儀礼折形は教えてくれているように思います。

折形は紙が広く普及した江戸時代には庶民にも広まり盛んになりましたが、現代では結納品や祝儀袋など限られた範囲でしか見られません。しかしその姿と佇まいはたいへん美しく、日本の伝統の中の評価したい形の一つです。
A4折形は、ちょっとした贈りものにも心を込める折形の美しい姿に倣った、新しい折形を現代に見合う形で提案していきたいと考えています。日常から離れた儀式ではなく、「現代折形」として現代の生活の中で気軽に楽しんで頂ければ幸いです。