格子紋に地紙紋を重ねた、文庫本カバーです。格子紋は縦横の線による文様です。地紙とは骨に貼る前の扇子の紙のことです。 末広がりの扇形は縁起が良いとされ、風を送る目的のほか、儀礼や贈答の道具として使われていました。正月の縁起ものにも担がれています。この文庫本カバーは、格子紋を地紋に、その上に地紙紋を大きく重ねました。