白い矩形と紅い文様の台形を右前で組合せた「比翼包み」のCD・DVDケースです。比翼とは、各々一目一翼の雌雄が一体となって飛ぶ伝説上の鳥のことで、転じて、仲が良いことを表します。左右で違う形を組み合わせた家紋を比翼紋と呼ぶことから名付けました。紅い台形部分に配した壺々(つぼつぼ)紋は、伏見稲荷の門前で売られたころんとした一寸ほどの壺を茶方が意匠した文様とされています。伝承折形では問題がない場合は中身を全て隠さないのが決まりで、A4折形の比翼包みもそれに倣って一部を見せています。