春のかさね色「梅重」の祝ひ袋です。かさね色「梅重」は紅梅に猩々緋を合わせ、梅の花が重なる様子を表します。春告草とも呼ばれる梅は、厳しい冬が終わり春の訪れを知らせる花として、菊や桜と並び古来より慕われてきました。その色目や形などは文様や家紋などにも取り入れられ、万葉集にも数多く詠まれています。この祝ひ袋は右前、下から上に重なる形、左上方に伸びる線などの折形で吉祥とされる形を多く取入れ、春の陽気を見立てています。