夏のかさね色「卯花」の祝ひ袋です。かさね色「卯花」は青に白を合わせ、初夏に緑葉から可憐で小さく白い花を咲かせる卯花に見立てられています。卯花は空木(うつぎ)とも呼ばれています。このかさね色は春には「柳」、秋には「菊」に見立てられることもあり、草木の葉の色とされる青と、何ものにも染まっていない白の組合せが自然の中にある神秘性に惹かれた日本人に好かれていたことが窺われます。この祝ひ袋は、中心に縦にまっすぐ伸びる白い帯を置き、脇から小さく青の線を覘かせました。